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雑草魂エンジニアブログ

【ネットワーク】ローカルネットワーク構築のためのDHCP Serverをwindows 10に構築した話

通常のWindows 10 ProのノートPCに、DHCP Serverを構築したので、備忘録として残しておく。

DHCPサーバーに関しては、先日の記事を参考にしてください。

serip39.hatenablog.com

今回、なぜ Windows 10 に DHCP サーバーを構築することになったのか、実用例のひとつとして示しておく。

f:id:serip39:20200617005917j:plain

このように、PCを中央制御基盤として、複数の MCUTCP/IP 通信で制御信号を送るシステムを構築予定である。今回は PC と MCU を LANケーブルで接続し、ローカルネットワークを構築する必要があり、PC に DHCP サーバーを構築することとした。(PCはWi-Fi接続でルーターと接続し、インターネットができる構成としている。)

構成

今回は、OSSの「Open DHCP Server」を用いてDHCPサーバーの構築を行った。

dhcpserver.sourceforge.net

選定理由としては、以下である。

  • 簡単に設定できる
  • Windows 上で動くDHCPサーバーをあまり見つけられなかった

構築方法

以下の手順で構築を行った。

  1. open DHCP Serverインストール
  2. PCの有線LANアダプタのIPアドレスを固定する
  3. open DHCP Serverの設定を行う
  4. Windows Defender Firewallの設定をする
  5. 接続確認

(2)できちんとLANアダプタのIPアドレスを固定しておくこと。
私はこれができておらず、エラーにハマりまった。。。

1. Open DHCP Serverインストール

  1. Open DHCP Serverをダウンロードする
    • Sourceforge.netから配布されてる
    • version 1.75(最終アップデート:2019/6/29)
  2. インストーラに従い、C:/OepnDHCPServer にインストールする
  3. インストール完了後に、Open DHCP Serverは既に起動している
    • Open DHCP ServerはWindowsのServiceとして稼働する
  4. 起動確認は、Service管理ツールで確認する
    • スタートメニューから「services.msc」と入力して、Serivces管理ツールを開く
    • 「Open DHCP Server」というServiceを確認する f:id:serip39:20200617011423j:plain

2. PCの有線LANアダプタのIPアドレスを固定する

  1. 設定 > ネットワークとインターネット > イーサネットに移動
  2. 「アダプターのオプションを変更する」を選択する
  3. イーサネット」を選択する
  4. インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」のプロパティを確認する

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IPアドレスが自動ではなく、設定されていることを確認する

3. Open DHCP Serverの設定を行う

  1. C:/OepnDHCPServerにアクセスする
  2. 「OpenDHCPServer.ini」というファイルをエディターで開く
  3. 様々な設定が可能であるが、変更すべき点は以下。

    パラメータ 説明 設定値
    DHCPRange 自動的に割り当てるIPアドレスの範囲を設定する 192.168.99.11-192.168.99.20:20個のIPアドレスを振り分け可能
    SubnetMask サブネットマスク 255.255.255.0
    AddressTime リリース期間 86400:1日

    (補足)
    今回は、ローカルネットワークのみで使用し、インターネットを使用しないため、以下のパラメータは未設定。

    パラメータ 説明
    DomainServer DNS設定(DNS ServerのIPアドレスを設定する)
    Router デフォルトゲートウェイ(インターネットに接続可能なルーターIPアドレスを設定する)
  4. 変更箇所を保存する

  5. 変更を適用させるために、Serviceを再起動させる
    • スタートメニューから「services.msc」と入力して、Serivces管理ツールを開く
    • 「Open DHCP Server」というServiceを確認する
    • 「停止」を選択して、停止させる
    • 停止後に、「開始」を選択して、再開させる

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4. Windows Defender Firewallで、Open DHCP Serverへの許可設定をする

Open DHCP Serverのインストーラは、Serviceとしての設定は行っても、Firewallの設定まではおこなってくれない。手動で設定を追加する必要がある。 1. 設定 > 更新とセキュリティ >Windowsセキュリティ >ファイアウォールとネットワークの保護

  1. 新しいウィンドウが開き、詳細設定を選択する

  2. 新しいウィンドウが開き、「受信の規則」を選択する

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  1. 「新しい規則」からルールを追加する
    • 種類:プログラム
    • プログラムのパスで、Open DHCP Serverを選択する
    • 「接続を許可する」
    • ドメイン」「プライベート」「パブリック」すべてで許可する
    • 名前「Open DHCP Server」と設定しておく
  2. ルールが追加されたことを確認する

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5. 接続確認

  1. PCをもうひとつ用意して、LANケーブルで接続する
  2. http://127.0.0.1:6789/ にアクセスする

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  1. ログを確認したい場合は、C:/OepnDHCPServer/log にあるログファイルで確認することができる
[15-Jun-20 16:32:52] Open DHCP Server Version 1.75 Windows Build 1052 Starting...
[15-Jun-20 16:32:52] Logging: Normal
[15-Jun-20 16:32:52] Warning: No IP Address for DHCP Static Host 00:ff:a4:0e:ef:99 specified
[15-Jun-20 16:32:52] Warning: No IP Address for DHCP Static Host ff:00:27:78:7b:01 specified
[15-Jun-20 16:32:52] Warning: No IP Address for DHCP Static Host ff:00:27:78:7b:02 specified
[15-Jun-20 16:32:52] Warning: No IP Address for DHCP Static Host ff:00:27:78:7b:03 specified
[15-Jun-20 16:32:52] Server Name: DESKTOP-HP3IG8D
[15-Jun-20 16:32:52] Default Lease: 36000 (sec)
[15-Jun-20 16:32:52] Detecting Static Interfaces..
[15-Jun-20 16:32:52] Lease Status URL: http://127.0.0.1:6789
[15-Jun-20 16:32:52] Listening On: 192.168.99.1
[15-Jun-20 16:33:46] Host 34:95:db:12:e8:58 (-- NAME--) allotted 192.168.99.2 for 86400 seconds

まとめ

今回、初めて Windows上にDHCPサーバーを構築してみた。 すごく簡単にDHCP Serverを構築することができた。 誰かの参考になれば幸いです。

では、ステキな開発ライフをー