7839

雑草魂エンジニアブログ

運は貯めてから、使うもの。

最近、なんか色々と周りに追われて、なんとなく自分自身がフワフワしている感覚だった。気持ちを切り替えるためには、やっぱり読書。私が大好きな喜多川先生は、読書を「心のお風呂」だと例えられた。読書をすることで、私は何だか精神が整う感覚がある。そんな喜多川先生の本の中で、ずっと読めていなかった本を週末にやっと読めた。

  • 本のタイトル:運転者 未来を変える過去からの使者
  • 著書:喜多川 泰

感想

仕事、家庭、全てがうまくいかず、いつも不機嫌そうな主人公。そんな彼の前に、運を転ずるのが仕事であるという、タクシーの運転手が現れ、ストーリーが展開されていく。多くのセリフがとても胸に刺さった。そんな中から、ステキな言葉をご紹介。

運は〈いい〉か〈悪い〉で表現するものじゃないんですよ。〈使う〉〈貯める〉で表現するものなんです。だから先に〈貯める〉があって、ある程度貯まったら〈使う〉ができる。運は後払いです。何もしてないのにいいことが起こったりしないんです。

運は良いとか、悪いではない。運は貯めてから、使うもの。どうやって運を貯めることができるのか?それは、誰かの幸せのために自分の時間を使うこと。そして、自分で貯まった運は、自分のためでなく、他人にあげることもできる。

この話を読みながら、「恩送り」という言葉を思い出した。誰かに何かをしてもらったとき、その相手にお返しをする「恩返し」ではなく、自分が受けった想いを第三者に受け渡していく「恩のバトンリレー」。そうやって社会は大きな循環の中で動いている。このバトンリレーに参加できる否かは、自分次第である。毎日不機嫌な顔をしている人には、その機会は訪れないはずである。また、自分の損得でしか物事を考えない人にも、なかなかチャンスは巡ってこないだろう。

相手のことに興味を持って、何でもいいから接点を見つけて、会話が始まれば〈見知らぬ人〉ではなくなり、それが重なると〈知人〉になり〈友人〉になり、ときに〈恩人〉になっていくわけです。

ほとんどの人が他人の人生になんて興味がない。自分の目の前の生活、自分のことで精一杯だ。自分のことに精一杯になることも大事であるが、自分の周りにはしっかりと目を配り、気を配らなきゃいけない。何事も一人では何もできない、チャンスを掴み取ることもできない。

もっと純粋に未知のものに対して『楽しそう』『面白そう』って思ってみていいんじゃないでしょうか

「他人」という未知のものに関心を持つ。自分とは違う考え方、価値観に触れることは、とても楽しいことである。他人を受け入れる心の余白がない時は、きっと自己中心的になっている、警戒アラートだと思う。最近、コロナもあり、自分のコミュニティが狭くなってしまった感覚があるので、また外の世界に足を踏み出していきたいと思えた。

長い目で見たら、報われない努力なんてありません。あまりにも短い期間の努力で結果が出ることを期待しすぎているだけです。

自分にとって、不都合なことが起きると、他人と比較してしまったり、他人のせいにして現実逃避しようとしてしまったりすることがある。今の自分という、狭い世界の、短い期間でしか判断できないと、「努力は報われない」と簡単に結論づけてしまう。

「あきらめたら、そこで試合終了ですよ...?(安西先生)」

「私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。(トーマス・エジソン)」

「失敗した、その瞬間に辞めてしまうから失敗が存在する。失敗を受け入れて、試行錯誤して成功まで続けてしまえば、あの時の失敗が必要であったことを知る。つまり、理論上、失敗なんて世の中に存在しない。(キンコン西野亮廣)」

起こった直後は『最悪』と思っても、時間が経って考えてみると『むしろよかったんじゃないか』って思えることばかりですからね、人生なんて。だから、最初から『むしろよかったんじゃないか』って思うと、結構いろんなことが楽しめるもんですよ。

物事は捉え方次第だ。 大変なことも、ツラいこともあるのが人生である。ただ、そのお陰で、嬉しいことや楽しいことが何倍にもなったりする。山あり、谷ありの人生もきっといいものである。

改めて、自分の時間をどう使うべきか、考えさせてくれるステキな本だった。いつも多くの勇気を喜多川先生にはもらえる。本当に感謝しかない。

アクションプラン

自分がフワフワしていたのは、タスクに追われて、自分の目標をしっかりと明確化できていなかったことだと思えた。自分の目標を短期、長期でしっかりと決めて、仕事に追われるのではなく、自分でしっかりとコントロールしていきたい。  1日24時間は万人に共通であるが、業務時間8時間を差し引いた1日16時間は自由に使うことができる。この16時間をどう有効活用するかは自分次第である。

  • 短期、長期の目標を設定する
  • 目標から何をいつまでにやるかまでブレイクダウンする
  • 自分の周りに感謝する(お陰様の気持ちを忘れずに。)

年末まで残り1ヶ月、最後気合いを入れ直して頑張っていきたい!

書籍情報