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雑草魂エンジニアブログ

本当の幸せとは何か

最近、頭の中がスッキリしないなぁーと思っていた時に、フッと目に止まった本。
自己啓発本は最近読んでいなかったので、気分転換ぐらいの軽い気持ちで読んでみましたが、すごく中身の詰まった本でした。

  • 本のタイトル:「 頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!
  • 著書:苫米地英人

要約

  • 他人のモノサシではなく、自分のモノサシで自分の生き方を決め、感情をコントロールする
  • 生きていく上で理不尽なことに遭遇する、他人事ではなく、自分事として考え、責任感を持つ
  • 未来が過去を作るのであり、過去は自分の未来に影響を与えない
  • 自分以外の人も一緒に幸せになってこそ、人間の幸せである
  • 心から望むゴールを高い臨場感を持ってイメージする

感想

感情とは、環境の変化によって生じる生体反応にすぎない。
現代の私たちの感情の動きは、生命の維持とはなんの関係もありません。
現代の私たちにとって、感情は実は「娯楽」なのです。

マイナスの感情(悲しみ、苛立ちなど)は、自分にとってマイナスの効果しか生まない。
これは私も実感していて、出来ることなら無くしたいものだ。全てプラス思考で捉えられたらどんなにいいものだろうか。
ただし、心の奥から沸々と湧き出てくるこの感情を制御することは本当に難しい。

だからこそ、考え方を変える必要がある。
自分自身の感情をも俯瞰してみることが出来るようになれば、感情はコントロールできるかもしれないと本書は思わせてくれた。
安全安心の日本に住んでいる私にとって、感情の起伏は生命維持に大きな影響を与えることはない。
仲間と笑ったり、喜んだり、悲しんだり、泣いたり、時には喧嘩したり、ぶつかり合ったり、どれも過去を振り返ればいい思い出だ。

悲しみや怒りのマイナスの感情でさえ、その時は頭の整理ができずに感情に振り回されてしまうが、過去の記憶となった時、「あんなこともあったよなぁー」と笑いに変わる。
まさに「娯楽」なのだ。
感情が湧き出た時は、そんな風には絶対に、絶対に思えないがw

自分の感情のまま動くのは生体反応で、動物と同じだ。
動く前に、フッと自分の感情を俯瞰して捉えられてこそ、知能を持つ人間と言えるのかもしれない。
(自分ができないので、こんなこと本来書けないのだが、自分の戒めとして書いておくw)

感情に振り回されないようにするためにも、
本書では、「自分の人生のゴール(目的)」を明確にし、そのゴールに向かって全力を注ぐことの大切さを教えてくれる。

ゴール設定の基本条件は、
・本音にフタをしない。
・自分中心を捨てる。
・現状の外にゴールを設定する。

私も、自分の人生のゴールがなんなのか、模索している真っ最中。
去年結婚して、今年で31歳の会社員。
自分という人間が何をこの人生で成し遂げたいのか、 自分の中で探している。

世間体や両親の期待など、いろんな他人のモノサシばかりを気にして、 本来の自分が何かもわからなくなる。

大学時代の超小型人工衛星の開発に全力を注ぎ、
ロケット打ち上げの時に自然と溢れた涙が忘れられず、
あの頃のように全力で挑戦できる環境を周りにばかり求めてきた自分。

仲間のために、社会のために。
そんな偽善を並べて、これはただの自己満足ではないかと悩んだ時もあった。
でも、本書では幸せとは何かの問いに対して、明確な答えを提示してくれていた。

自分以外の人も一緒に幸せになってこそ、人間の幸せである、それが本当の幸福ではないでしょうか。

「やりたいことが分からない」と言う人に、私はこんな視点をおすすめします。「自分が何をすれば他人が喜ぶだろう?」という視点で考えるのです。実は、それが「やりたいこと」を見つける近道なのです。

家族、仲間、友達、自分と関わってくれる、色んな人がいるからこそ、
自分は幸せを感じることができる。 今の自分ができることは微力かもしれない。
だからこそ、現状の枠にハマるのではなく、
大きなスケール感で自分の人生のゴールを設定してみようと思えた。

正直、この本に書いていることを全て実践できたら、仏のような人になれるだろう。
今の私には到底無理な次元であるが、近づく努力はしていきたいとそう思わせてくれた。

自分を信じてくれる家族、仲間のためにも。

アクションプラン

  • 自分の感情を観察する(俯瞰して見られるように!)
  • 現状の外にゴールを設定する(自分が他人にしてあげられることを熟考する)

書籍情報